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インドへの巡礼 第136回ロンドン会座報告

かなりの雪だったという事実にもかかわらず、沢山の人びとが、その天候をものともせず、第136回ロンドン会座に参加しました。外は寒かったのですが、三輪精舎に入るや否や、いつものように暖かな歓迎が待っていました。勤行は非常に気持ちを高めてくれ、学生さん達は早くから練習していたため、経典の読誦は非常に力強く活気に満ちていました。

勤行に引き続き紹介された石井建心師は、『釈尊の御跡をたずねてインド巡礼-2017年11月30日より12月8日まで-』という題のご法話をされました。実のところ、建心師は38時間前に帰られたばかりなのですから、あのような素晴らしいご法話ができるということ自体が、まったく驚嘆すべきことでした。ご法話は、三輪精舎の本坊である日本の正行寺から参加された七人のご僧分と四人の在家同行と共に歩まれた巡礼、そのご生誕からご涅槃まで釈迦牟尼佛のご生涯を訪ねての旅でした。

巡礼のご一行は、釈尊ご生誕の地ルンビニ、ご成道の地ブッダガヤ、初転法輪の地サルナート、お涅槃の地クシナガラなどを含めて、歴史的に重要な多くの聖地を訪ねられました。写真や説明は興味深いものばかりで、建心師は、巡礼者たちの尊崇と畏敬の念と共に、皆さんの経験された雰囲気の多くを三輪精舎に持って帰って下さいました。私たちは、皆さんが訪ねられたほんとうに美しい聖地の不思議を伝えて余りある佐藤圓明師制作のビデオも見せて頂きました。

建心師は、出会った巡礼者たちの誠実で恭敬心溢れるお姿に非常に感動したことや、この巡礼によって釈尊に対する自身の目線がまったく違ったものに変えられたことを話してくださり、「この旅を通して、釈尊の御教えを五感を通して直に聞き、お礼を申し上げさせて頂きました」と結ばれました。

ご法話の後、興味をそそられた沢山の聴者から沢山の質問と御礼の言葉がありました。佐藤顕明師は、釈迦牟尼仏陀は二千数百年前にお涅槃に入られたけれども、時空を超えて今ここに私たちと共におられますと仰いました。

続いて、三輪精舎学生会のメンバーが紹介され、その学生さん達は「虹-光を集めて」と題するビデオ・プレゼンテーションを見せてくれました。これは、今年の正行寺夏季錬成会中に若婦人のお同行が話された所感や感想を編集したものでした。ご婦人方の感想によって作り出された一つの詩は、英国の学生さんたちによって、注意深くかつ見事に英訳されていたばかりでなく、学生の撮った美しい写真と完全に調和していました。こうして正行寺のお同行の声を聞くことができたのはほんとうに素晴らしい事で、学生さん達はそれを実現する見事な仕事を成し遂げてくれました。

お会座の終わりには、今後の三輪精舎の行事が紹介されました。

次に、歳末パーティーの時となりました。その雰囲気は非常に寛ぎ友好的で、これも学生さんたちが計画したクイズやラッフルで始まりました。軽食も美味しく作られていて、作りたてのクレープで暖まることができました。終盤には、フルートとアイリッシュ・ハープ演奏、ギターと美しい歌でキャロルを楽しませてもらいました。

クリス・ドット